
フコキサンチンという成分は、コンブやもずく・メカブといったとろみを感じさせる海藻類などに多く含まれていることがわかっています。
近年では病気治療にも使えるのではないかと高い注目度で日々研究されていますが、まだまだ未知数の可能性を秘めているのも事実です。
フコキサンチンは脂溶性とされており、脂に溶け出す性質を持っています。
比較的分子が安定している成分であることから、健康食品など様々な形で世の中に出回っていることでしょう。
自然界で発見された、人間の身体にとって良いことずくめであるイメージの強いものではありますが、弱点も存在しています。
高い性能を兼ね備えている成分だということは携わっている研究者たちも十分に承知をしていますが、製品化に至るまでが大変だという点です。
水溶性ではなく、脂に溶かして抽出しなければならないため、とても難しいと言われています。
分離機にかけ、抽出された高濃度のフコキサンチンは直後から速いスピードで劣化していきます。
成分を分離させたすぐ後で数値を計測をしても、製品として加工する前に成分が崩壊してしまわないよう、食い止める最善の術がまだ研究段階であるということなのです。
これらの事情から、完全に実用化され一般的に知れわたるまでにはまだまだ時間が掛かるであろうとのことです。
中には濃度や成分を偽って悪質な販売をされている所もあると言われていますので、あやしい販売者には十分に注意する必要があるでしょう。